初釜、点初め、初稽古と年の始めは瞬く間に過ぎ、気が付くともう立春。

今年は遠州流御家元、坐忘斎御家元、そして私の師匠も華甲を迎えられるお目出度い年。

毎年ご用意いただくみずみずしい青竹の花入や初削りのお茶杓、新しく好まれたお棚をはじめとするお心入れのお道具も一層華やいで贅沢なお正月を迎えさせていただきました。

新春の寿ぎに感謝し、一歩づつ、ほんの少しづつでも精進してまいりたいと心新たに願います。

 

華甲(華甲子)とは還暦のことで、数えの六十一歳。

「華」は「十」が六つと「一」が一つから構成された形状から、六十一を表します。「甲子」は六十年で一回りする干支の一つ目ですから、一回りして次の一つ目で六十一を表します。

賀寿をあらわす美しいことば、私もこの字に負けない美しい華甲を目指して参りたいと存じます。